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スペイン風邪はインフルエンザウイルスですが、今日本で流行しているインフルエンザと何が違うのか?

スペイン風邪はインフルエンザウイルスですが、今日本で流行しているインフルエンザと何が違うのか?
スペイン風邪(1918年のパンデミック)と現在日本で流行しているインフルエンザは、いずれもインフルエンザウイルスが原因ですが、以下の点で異なります。
1. ウイルスの種類と変異
スペイン風邪:
原因はH1N1型インフルエンザウイルス(A型)。
当時のH1N1は、新たなウイルス株であり、多くの人々が免疫を持っていなかったため、広範囲に感染が拡大しました。
このウイルスは非常に高い致死率を持ち、特に若年層から中年層に重症化が多く見られました。
現在のインフルエンザ:
主にA型(H1N1、H3N2)やB型インフルエンザウイルスが流行しています。
ワクチンや抗ウイルス薬が利用可能であり、これにより重症化や死亡率が低く抑えられています。
現代のインフルエンザウイルスは、過去のパンデミック株(スペイン風邪やその後のパンデミック)の遺伝子を引き継いだものも含まれています。
2. 免疫の違い
スペイン風邪:
ウイルスが新型であり、当時の人々はその株に対する免疫を持っていませんでした。
結果として、免疫システムが過剰反応し、サイトカインストーム(免疫系の暴走)が若年層で高い死亡率を引き起こしました。
現在のインフルエンザ:
過去の感染やワクチン接種を通じて多くの人々がある程度の免疫を持っています。
高齢者や免疫が弱い人が重症化しやすい傾向があります。
3. 医療技術と公衆衛生
スペイン風邪(1918年):
ワクチンや抗ウイルス薬が存在せず、治療は主に対症療法に頼るものでした。
公衆衛生の知識や感染症対策が十分でなく、感染拡大を抑えることが困難でした。
現在のインフルエンザ:
ワクチンが毎年作られており、予防接種が一般的です。
タミフルやゾフルーザなどの抗ウイルス薬が利用可能で、早期治療が重症化を防ぐのに有効です。
マスクの着用や手洗いの習慣が広まっており、感染予防が行われています。
4. 致死率
スペイン風邪:
致死率は2~3%とされており、特に若年層の健康な人々が重症化しやすかったことが特徴的です。
世界で約5000万人、日本でも約39万人が死亡したと推定されています。
現在のインフルエンザ:
一般的な季節性インフルエンザの致死率は0.1%以下とされています。
重症化するのは、高齢者や基礎疾患を持つ人が中心です。
5. 感染規模と社会的影響
スペイン風邪:
当時のパンデミックは、第一次世界大戦の終盤で広がり、戦争や移動の影響で感染が世界中に拡大しました。
世界人口の約3分の1が感染したと推定されています。
現在のインフルエンザ:
季節ごとに流行が見られますが、社会全体が対策を講じており、パンデミック級の感染拡大は抑えられています。
まとめ
スペイン風邪は、免疫を持たない新型ウイルスによるパンデミックであり、当時の医療・公衆衛生が未発達であったため甚大な被害をもたらしました。一方、現代のインフルエンザは、過去の経験や医療技術の進歩により、流行を予測し予防・治療が可能となっています。それでも、変異型ウイルスの出現による新たなパンデミックのリスクは依然存在します。
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