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2025-10-19 17:57:00

金縛り(かなしばり)専門外来・中国針灸院・自律神経

金縛り(かなしばり)で苦労している各位は爆発的に多い。北京や上海でも自律神経の乱れを調整して改善させている。

心霊現象で憑依されているのではなく、自律神経の乱れで脳の機能が順調に働いてないからだ。

疲れていたり心労が溜まっていたりストレスを抱えていたり、メンタル鍼灸の分野を創設すべきである。

以下当院の体験記を記す。下記の体験記からわかるように、

①最近途中覚醒がある

②寝付きが悪い

③いやな夢をみる

④金縛りで動けなくなった

以上は自律神経の乱れによる一時的な脳疲労です。すぐ当院へ連絡ください。治療は短期間で終了します。

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上海中国鍼灸院(宇佐美)の鍼灸院で金縛りが消えた――自律神経を整えて眠れる身体へ

 

ここ数年、私は「金縛り」に悩まされていた。

夜中にふと目が覚めると、体がまったく動かない。視界の端に人影のようなものが見えたり、息苦しさを感じたりする。医学的には「睡眠麻痺」と呼ばれる現象だと後から知ったが、当時は恐怖のほうが勝っていた。仕事のストレスや不規則な生活のせいだとは思っていたが、何をしても改善せず、次第に夜眠ること自体が怖くなっていった。

 

そんなとき、出張で訪れた熱海で偶然出会ったのが、中国鍼灸だった。滞在先のホテルの近くに「上海中国鍼灸院」という看板を見つけ、半ば好奇心で訪ねたのが始まりだった。

 

院内は白く清潔で、穏やかな中国人医師と日本人鍼灸師が迎えてくれた。私が金縛りの症状を説明すると、医師はすぐに「これは睡眠障害の一種であり、自律神経のバランスが崩れている」と指摘した。

「あなたの体は常に“交感神経”が優位な状態にあります。昼も夜も緊張している。だから眠っても身体が休まらない。鍼で“副交感神経”を働かせ、体のリズムを戻していきましょう。」

その言葉に納得する部分があった。確かに、私は常に仕事のことを考え、寝る直前までスマートフォンを見ていた。脳も体も常に緊張していたのだと思う。

 

初めての治療では、背中・首・頭部に細い鍼を十数本ほど打たれた。

鍼が刺さる瞬間、チクリとした感覚があったが、痛みというほどではなかった。その後、電気を微弱に流し、温かいお灸で背中を温められる。治療が進むにつれ、体がどんどん軽くなっていくような、不思議な脱力感が広がった。治療が終わる頃には、頭の中の雑音が消え、深い呼吸が自然とできていることに気づいた。

 

医師は言った。

「この治療は一回では終わりません。あなたの自律神経が落ち着くまで、週に二回、三週間続けましょう。」

 

私は半信半疑ながら、その指示に従うことにした。治療を重ねるうちに、少しずつ体の変化を感じるようになった。夜、布団に入ると自然にまぶたが重くなり、以前のように心拍が早くなることが減った。三回目の治療のあとには、ここ数ヶ月で初めて“朝まで一度も目を覚まさずに眠る”ことができた。

 

そして、気づけば金縛りは起きなくなっていた。

 

医師によれば、鍼灸によって体の気血の流れが整うと、脳と身体の緊張がほぐれ、交感神経の過剰な興奮が鎮まるという。特に頭部や頸部のツボ(百会、風池、安眠など)は、自律神経の調整に深く関わっていると教えてくれた。

私は治療の合間に、呼吸法や軽いストレッチも教わり、それを毎晩続けた。これがさらにリラックス効果を高めてくれたようだった。

 

一ヶ月が経つころには、以前のような寝つきの悪さもほとんどなくなっていた。朝起きると頭がすっきりし、日中の集中力も上がった。金縛りの恐怖で眠れなかった日々が、まるで嘘のように感じられた。

 

治療の最終日に医師はこう言った。

「金縛りは霊ではなく、体と心のバランスの問題です。身体を整えれば、心も自然に安定します。自律神経は、あなたの心と体の“架け橋”なのです。」

 

その言葉は私に深く残った。以来、私は日本に戻ってからも、定期的に鍼灸院に通うようになった。ストレスが溜まるとき、体の奥に小さな緊張を感じるとき、鍼でリセットするようにしている。

 

あの恐怖の金縛りをきっかけに、自分の体と心の関係を見つめ直せたことは、今では感謝すべき経験だったのかもしれない。

そして、東洋医学が「症状を抑える」のではなく、「全体を整える」ことに重きを置いている意味が、今ならよくわかる。

 

金縛りとは、体が休めと訴えるサインだった。

鍼灸を通じてその声を聞けた私は、ようやく本当の意味で“眠れる自分”を取り戻したのだ。」

 

以上患者の実際の体験記です。