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2025-10-22 14:44:00

(骨盤性腰痛)仙腸関節と脊椎関節に問題が生じると坐骨神経痛・腰痛になる!

🔹1. 仙腸関節による腰痛

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仙腸関節は、骨盤の「仙骨」と「腸骨」をつなぐ関節で、上半身の重さを支える重要な部分です。

この関節がずれたり、炎症を起こしたり、動きが悪くなったりすると、腰の片側やお尻の奥に痛みが出ることがあります。

 

特徴的な症状:

 

腰の片側が痛い

 

お尻や太ももに鈍痛(坐骨神経痛に似る)

 

長時間立つ・座ると悪化

 

体をねじると痛む

 

🔹2. 脊椎(腰椎)由来の腰痛

 

脊椎の関節(椎間関節)や椎間板に異常があると、慢性的な腰痛や神経痛の原因になります。

 

代表的な疾患:

 

椎間関節症:背骨の関節に炎症や変形が起こる

 

椎間板ヘルニア:神経を圧迫して痛み・しびれ

 

脊柱管狭窄症:神経の通り道が狭くなって脚の痛み・しびれ

 

特徴的な症状:

 

腰を後ろに反らすと痛い

 

朝起きたときにこわばる

 

長時間の立ち姿勢で痛みが増す

 

下肢のしびれ・脱力感

 

🔹3. 鑑別のポイント

 

痛みが片側の臀部中心なら仙腸関節由来の可能性が高い

 

痛みが腰の中央から両側なら脊椎由来のことが多い

 

両方に異常がある人も少なくありません

 

🔹4. 改善の方向性

 

整形外科や整骨院で評価(X線・MRIなど)

 

骨盤矯正・リハビリ(仙腸関節の可動性改善)

 

体幹筋トレーニング(腹横筋・多裂筋を鍛える)

 

長時間同じ姿勢を避ける(座りすぎ注意)

 

脊椎関節由来の坐骨神経痛はしんどくなりやすい?

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脊椎の関節や椎間板からくる坐骨神経痛は、単なる「腰痛」とは違い、神経が圧迫される痛みなので、痛みの質や影響範囲が深刻になりやすいです。

 

🔹脊椎関節由来の坐骨神経痛とは

 

主に以下のような疾患が原因で起こります:

 

腰椎椎間板ヘルニア

 

腰椎すべり症

 

腰部脊柱管狭窄症

 

椎間関節症(関節の炎症が神経を刺激)

 

これらにより、**坐骨神経(腰から足にかけて走る太い神経)**が圧迫・炎症を起こすことで痛みやしびれが出ます。

 

🔹症状の特徴

 

腰からお尻、太ももの裏、ふくらはぎ、足先まで痛みやしびれが走る

 

「ビリビリ」「ズキン」「ジンジン」といった神経痛特有の痛み

 

座っていると痛みが悪化(特に長時間)

 

立ち上がる・前屈みになると強くなることも

 

ひどい場合、夜眠れないほどの痛みや歩行困難になることも

 

🔹「しんどさ」の理由

 

神経が刺激される痛みなので、普通の筋肉痛より強烈

 

慢性的に続くことが多く、痛みとストレスで体力・気力が消耗

 

眠りにくい・姿勢が限られるため、睡眠不足や自律神経の乱れも生じやすい

 

🔹回復の方向性

 

安静+神経の炎症を抑える治療(鎮痛剤、ブロック注射)

 

**理学療法(ストレッチ・筋トレ)**で腰椎への負担軽減

 

腰を温める・冷やすなど症状に応じたセルフケア

 

長期化している場合は、MRI検査で原因部位を特定して治療方針を立てる

 

💡補足:

精神的ストレスや姿勢の悪さで痛みが増すケースも多いです。

特に「痛みによる不安」や「動けないストレス」で神経が過敏化することがあります。

 

骨盤性腰痛はとくにしんどい!

「骨盤性腰痛(こつばんせいようつう)」は、骨盤まわりの関節や靭帯、筋肉のトラブルによって起こる腰痛の一種で、実は腰痛の中でもかなり多いタイプです。

以下で、わかりやすく詳しく説明します。

 

🔹1. 骨盤性腰痛とは?

 

骨盤性腰痛とは、骨盤の構造的なゆがみや不安定性によって生じる腰痛のことです。

主に問題が起こるのは以下の部位です:

 

仙腸関節(せんちょうかんせつ)

 仙骨と腸骨をつなぐ関節。腰の下、左右のお尻の奥に位置。

 

恥骨結合(ちこつけつごう)

 骨盤の前側中央にある軟骨性の結合部。

 

骨盤支持筋群(腸腰筋・殿筋・骨盤底筋など)

 

これらの部位にズレ・炎症・過緊張・筋力低下があると、腰の痛みとして感じられます。

 

🔹2. 骨盤性腰痛の原因

 

以下のような要因で骨盤が不安定になり、痛みが出やすくなります:

 

原因 説明

姿勢の悪さ 長時間の座位・脚を組む・片足重心などで骨盤が歪む

出産 妊娠・出産で骨盤周囲の靭帯がゆるむ

筋力低下 体幹や殿筋の弱化で骨盤を支えられなくなる

運動不足または過剰 バランスの悪い負荷で仙腸関節が炎症を起こす

外傷 転倒や交通事故などによる骨盤の微妙なズレ

🔹3. 症状の特徴

 

骨盤性腰痛は、一般的な腰椎由来の腰痛と少し異なる特徴があります。

 

骨盤性腰痛の特徴 腰椎性腰痛(椎間板・関節など)との違い

痛みが片側に出ることが多い 腰の中心や両側に出ることが多い

お尻の奥・仙骨付近が痛い 腰の中央部が痛い

立ち上がり・片足立ち・寝返りで痛む 前屈・後屈で痛むことが多い

足に軽い放散痛が出ることもある 明確な坐骨神経痛が出やすい

レントゲンでは異常が見つからないことが多い 椎間板や骨の変形が写る場合がある

🔹4. 検査と診断

 

整形外科では以下のような方法で確認します:

 

圧痛検査(仙腸関節を押して痛みの有無を見る)

 

FABERテスト(脚を開いて仙腸関節に負荷をかける)

 

MRI・X線(他の腰椎性疾患を除外)

 

ブロック注射テスト(痛みが軽減すれば仙腸関節由来の可能性高)

 

🔹5. 治療・改善方法

🩺 医療的アプローチ

 

消炎鎮痛剤(NSAIDs):炎症を抑える

 

仙腸関節ブロック注射:痛みの伝達を遮断

 

骨盤ベルト:関節の安定化

 

理学療法:骨盤周囲の筋バランスを整える

 

💪 自然回復・予防のためのケア

 

体幹筋(腹横筋・多裂筋)を鍛える

 

骨盤底筋トレーニング(出産後の女性に特に有効)

 

ストレッチ(梨状筋・大殿筋・腸腰筋)

 

片足立ちや脚組みの癖を直す

 

長時間の同姿勢を避ける(1時間に1回は立ち上がる)

 

🔹6. 放置すると…

 

骨盤のゆがみが固定化し、慢性腰痛・坐骨神経痛・股関節痛などを誘発することがあります。

また、左右の筋肉バランスが崩れて肩こり・膝痛・頭痛に波及する場合もあります。

 

🔹まとめ

 

骨盤性腰痛は「骨盤のズレや不安定さ」が原因

 

痛みはお尻の奥や片側の腰に出やすい

 

姿勢・筋力・生活習慣の改善で大きく良くなる

 

放置せず、整形外科や理学療法士の評価が大切