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東洋医学の湿熱とは?

感冒症状の「発熱」とは少し意味が異なります。
東洋医学における**「湿熱(しつねつ)」**は、体内で湿気(湿)と熱(熱)が結びついて生じる病理的な状態を指します。この概念は、体内のエネルギーのバランスや環境条件を重視する東洋医学独特の考え方に基づいています。
湿熱の特徴
湿(しつ):
湿気のような性質を持ち、重く、停滞しやすい。
体内の水分代謝が悪化して、余分な水分がたまった状態。
身体がだるい、むくみ、消化不良などを引き起こします。
熱(ねつ):
熱の性質を持ち、活発化させ、上昇しやすい。
炎症や体温上昇、喉の渇き、イライラなどの症状を引き起こします。
湿と熱の結合:
湿が体内に滞留することで、熱がこもりやすくなり、両者が絡み合う状態。
湿が熱をこもらせ、熱が湿をさらに悪化させる悪循環が生じます。
湿熱の原因
外部の影響:
湿気の多い環境や高温多湿の気候。
梅雨の季節や長期間の湿った天気。
生活習慣:
油っこいもの、甘いもの、辛いものの過剰摂取。
アルコールの飲みすぎ。
運動不足や過労で気血の循環が悪くなる。
体質:
もともと水分代謝が弱い体質や、脾胃(消化器系)の機能低下。
湿熱の症状
湿熱が影響を及ぼす部位によって症状が異なりますが、共通する特徴として次のようなものがあります:
全身: 倦怠感、重だるさ、発熱感(特に午後に強くなる)。
消化器: 食欲不振、吐き気、下痢や軟便、口が苦い感じ。
皮膚: 湿疹、吹き出物、赤みや痒み。
泌尿器: 尿が濃い色になる、排尿時の灼熱感、頻尿。
その他: 悪臭を伴う分泌物、喉の渇きだが水を飲むのをためらう感覚。
湿熱の治療と対策
治療原則:
湿を取り除き(燥湿)、熱を冷ます(清熱)。
消化器系(脾胃)を整え、余分な水分や熱を排出する。
食事療法:
推奨される食品:
大麦茶、緑豆、冬瓜、キュウリ、セロリ、豆腐など。
避けるべき食品:
脂っこいもの、アルコール、甘いもの、辛いもの。
漢方薬:
湿熱の程度や症状に応じて、「清熱利湿」作用のある漢方薬が処方されることがあります。
例: 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、五苓散(ごれいさん)など。
生活習慣の改善:
湿気を避ける(除湿機の使用、通気性の良い服を着る)。
適度な運動で気血の流れを良くする。
まとめ
「湿熱」とは、体内に余分な水分(湿)が滞り、それに熱が結びついた病理状態を指します。生活習慣の見直しや食事療法、漢方薬などを通じて、湿熱を取り除き、体内のバランスを整えることが大切です。症状が強い場合や慢性化している場合は、漢方医や中医学専門家に相談することをおすすめします。
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